私が憧れは意外と平凡

私の周りには憧れるような、お手本にしたいような、大人の女性(ひと)がいない。

・・・というと、なんだかすごく偉そうに聞こえるだろうけど、それは私自身の交友関係の狭さのせいでしょう。

狭い職場だし、内勤で外部との交流もほとんどないし。

かといってプライベートの付き合いも狭くて、ましてや、憧れるようなクラスの人とは全く交流の可能性すらない。

それに、認めてしまうけど、私はやっぱりピッキーなんだと思う。

大人の女性の理想像に求めるものが高すぎる。

なんといっても知性と教養、品の良さ、センスの良さ、生活水準の高さ。

自分にないものを全て持っている女性に憧れてしまう。

それが、乙女心ってものよね?

 

スクリーンの中の女性で言えばこんな感じ。

(まぁ知性や教養は正直わかりませんが。)

 

ダイアン・キートン

シャーロット・ランブリング

ケイト・ブランシェット

ジュリアン・ムーア

 

それぞれ役柄におうところも多いんだけど。

それでいえば、「グッド・ファイト」のクリスティーン・バランスキー演じるダイアン・ロックハートも大好き!

 

このカテゴリの大人の女性というのとはちょっと違うけど、キャサリン・ゼタ・ジョーンズも憧れる。「可愛い」と「美人」が両立してて。「理想の彼氏 The Rebound」という作品のサンディという女性の役がとってもとっても素敵だったな。

 

 

なんてことを思い出したのは、いつも読んでる「ミランかあちゃんのスタイル・レシピ」というブログにこんな記事がアップされていたから。

 

sty04.com

 

斎藤薫さんの本の紹介で

 

メリル・ストリープ
ダイアンキートン
我妻マリ
シャーロット・ランプリング
ケイト・ブランシェット
萬田久子
ジュリアン・ムーア
・・・

この人選だけでも、センスいいじゃないですか?

 

とあったから。

 

・・・あらやだ、かぶりすぎてる!

 

メリル・ストリープだけは、個人的にはちょっと「Boo!」なのだけど。

 

 

 

 

ちなみにサンデー・モーニングの中で私が気になるのは目加田先生と西崎先生です。

大宅先生がオシャレなのはもちろん認めますが。

以前紹介した「暮らしも着こなしも大人カッコイイ! ずっと美しい人のおしゃれスタイル」という本の中にも大宅先生が登場されてて、持ち物など紹介されてます。

 

anotherwoman.hatenablog.com

 

一発逆転?

「STORY」の罪な記事について触れた昨日の今日、私の半径5メートル以内を衝撃的なニュースが駆け回った。

 

同い年の女性が自然妊娠したというのだ。

アラフィフでの自然妊娠。

きっとあるんだろう、確かに統計的な数値としては見たことある、でも本当にあり得るなんて、思わなかった。

 

そうか・・・。

 

 

夫には話せないな、と思った。

 

 

つい先日、夫の兄妹の子供の子守に付き合わされて精神が疲弊しつくして、涙が止まらない1日だったというのに、続けざまにこれか。

 

どこまでも罰し続けられるように感じてしまう。

 

私は一生この罪悪感と共に生きていかなければいけないのか。

 

シェリル・サンドバーグの「オプションB」の中に、苦悩からの立ち直りを妨げる「3つのP」というものが紹介されていた。

 

自責化(Personalization)

普遍化(Pervasiveness)

永続化(Permanence)

 

子供が出来なかった(あえて過去形にする。私の知人にミラクルが起きたとしても、私に起きるという確率が上昇する訳ではない。)ことは、自分の責任だと思ってしまう。

本当は誰の責任なのかはわからない。

適切なタイミングを逃したという意味では、夫の責任も半分くらいはあると私は言いたいけれども、一般的に、妊娠できないのは女性の責任にされてしまうし、特に母体の条件(年齢)が悪ければ猶更である。

何より自分がそう感じていて、その気持ちをコントロールできない。

 

私が身を引いて、彼が誰か別の若い女性と結婚して子供を持つことがどれほど彼の人生を幸せにするだろうかと考えると、そうしなければいけないのだと思い、同時に、彼を失うことは私の残りの人生を失うこととほぼ同義だと思う。

 

・・・八方塞がり。

 

普段はそれを考えないようにしているし、忙しい日々の中ではありがたいことに忘れていられる時間の方が長いのだけど、何かきっかけがあるとその感情が津波のように押し寄せてきて、一気に飲み込まれる。

 

時間が解決するという人も多いが、いったいどれほどの時間が必要なのだろうか。

 

 

 

 

OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び

OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び

 

 

 

 

ところで、何か慰めが欲しくて、ネットの海をさまよっているとMarisolのサイトで「じゃない側の女」という連載小説を読む。

marisol.hpplus.jp

小説としてはかなりダメな部類の、主人公や登場人物が内面を全部語ってしまう、マンガみたいな小説なのだけど、そこで吐き出される感情はなかなかリアルで、つい泣いてしまう。

特に晩婚したけどすぐ離婚してしまった女性や、子供がいない女性の話は、きっとどこかにモデルがいるか、アンケートやリサーチ結果などから抽出されたコメントを元にしているのか、はたまた作者自身がそう感じているとしか思えない、本音に近いセリフが多くて、あぁみんなこんな風に感じるんだ、私だけじゃないんだって、少しだけ慰められた。 

2ndシンデレラストーリー

今月の「STORY」の中の1特集記事。非常にモヤモヤしてしまった。

 

一言で言えば姉さん女房特集。題して「アネ婚というミラクル」である。

ラクルというからには、ちょっとやそっとの姉さんではない。皆10以上年下の夫を、40過ぎて捕まえた凄腕姉さんたちである。

 

だがおそらく、ミラクルなのはそこではなくて、なんと6組中5組が子供に恵まれているのだ。統計的にどうなのよ?このミラクル…。

 

金田智子さん 44歳(10歳差)    

福岡梓さん 40歳(12歳差)

相馬みゆきさん 43歳(11歳差)

三田淳子さん ?(11歳差)

花形友理子さん 43歳(14歳差)

(年齢は妊娠or出産年齢、カッコ内は夫との年の差)

 

 

羊水が腐ってる(笑)40代でも精子が元気だと妊娠しやすいって言いたいのかと思ってしまったよ。

読者に無駄な希望を持たせる「STORY」って、本当に罪な雑誌だと思う。

 

 

 

STORY(ストーリィ) 2018年 10 月号 [雑誌]

STORY(ストーリィ) 2018年 10 月号 [雑誌]

 

 

西田敬子を探して

最近、子供がいないことのモヤモヤから少しだけ解放されてきた気がする。

ここ1、2ヶ月はそのことを起因として泣かなかったから・・・少なくとも目が腫れる程には。

40代の前半と後半は全く別物だと、弓シャローさんが書いていたけど、本当にその通りと日々実感していて、もう子供ができることはマリア様の処女懐妊くらいありえないということがはっきりしてきたので、もやっても仕方ないと、心が無関心になってきたのかもしれない。

 

 

パリが教えてくれたボンシックな毎日 ときめくものだけシンプルに。暮らしのセンスアップ86の秘訣

パリが教えてくれたボンシックな毎日 ときめくものだけシンプルに。暮らしのセンスアップ86の秘訣

 

 

 

そんな40代後半ライフは違うステージの入り口、だからそのステージの先輩方のことを一生懸命研究させていただている。 

仮にありがたくも平均年齢まで生きるようなことがあれば、まだまだ半分の時間が残されていることになるのだから、よりよく生きるためには予習が必要。

 

 

暮らしも着こなしも大人カッコイイ! ずっと美しい人のおしゃれスタイル

暮らしも着こなしも大人カッコイイ! ずっと美しい人のおしゃれスタイル

 

 

 

というわけで読んだこの本に出てきた素敵な女性が西田敬子さん。

ところが彼女のことを検索しても何もヒットしない。いったいこの編集者はどこからこの方を見つけてきたのだろうか?

肩書きも他の皆さんはいずれも何らかのお仕事をされているのだが、彼女だけは主婦。

といっても、元外交官夫人という、言うなればプロ主婦なのである。

そのお家の写真は素敵なアンティークの調度品がヨーロッパで培われたと思われる、多からず少なからずの完璧なバランス感で配置されていて、ロマンティック好きな女子には涎垂。

またご本人も君島十和子風味のスリムバディと完璧なメークで、還暦を過ぎたお年とは思えない素敵マダム。

こんな人を母にもつお嬢さんの写真も見てみたかった…お嬢様は毎年、お母様にボッテガのリングをクリスマスプレゼントするんだそうです…。

ド庶民の私にはもはや異次元の家庭であります。

 

憧れは憧れのままに終わる気がしますが、自分の背丈より少しだけ背伸びして、真似してみたら、人生が少しずつ変わっていくのかもしれません。

高橋ひとみ

憧れの人をまたひとり見つけてしまった。

高橋ひとみ

昔は全然綺麗だと思わなかった(私はゴツイ女が嫌いなので)が、年をとって、こんだけキープしてるのはスゴい!と心から尊敬してしまった。

 

 

高橋ひとみのスタイルブック Hitomi Bon!

高橋ひとみのスタイルブック Hitomi Bon!

 

 服のセンスもなかなか良い。さほど流行を追っていない、トラッドな感じ。自分に似合うものをよくわかっているという感じ。

貧乏人にはとても買えないようなブランドものに散財してるあたりが、ザ・芸能人という感じで全く参考にならないといえばならないのだが、こういうのを見ると、やっぱり年とったらそれなりに生地と仕立ての良いものを着ないとねって反省させられる。

しかしバーキンこれだけ持ってるってすごいな。

 

高橋ひとみで検索すると、真っ先に出てくるのが、新婚で夜の生活がすごいんです、とテレビでしゃべったとかいう記事なのだが、あけすけぶりがあまり嫌な感じがしないのは晩婚のひいき目だろうか。

ゲンダイの記事でも、まだ夫婦生活はあります!とあっけらかんと語っていた。

www.nikkan-gendai.com

 

女性は更年期になると膣に潤いがなくなるのでセックスが苦痛になる、とはモノの本などでよく目にするが、実際のところ、世の中のご夫婦は何歳くらいまでことを致してらっしゃるのだろうか。

正直、自分のビジュアルを想像するだけで完全に萎える今日この頃、他の晩婚夫婦の話をとっても聞いてみたいと思うのである。

 

 

食べて、祈って、恋をして

ジュリア・ロバーツ主演のこの映画を観たときは、すごくドキっとした。

多分大多数のか男たちは「スピ系のアホ女の話」だと歯牙にもかけないだろうけど、私には、彼女が結婚から逃げ出すシーンが他人事に感じられなかった。

 

久しぶりにイタリア語の勉強をしてみようかと思った時に、この映画のことを思い出した。

離婚して(自分から離婚しておいて、なのだが)ヨレヨレになった主人公はイタリア語の勉強をすることで現実から逃避するのだ。(あとはヨガと瞑想と若い男。そこは美人の特権。)

 

私も大昔、人生で一番苦しい失恋をしたとき、語学をひたすら勉強した。好きだった人が語学が好きだったから、というのもあるのだが、語学の勉強に没頭していれば、他のことを忘れられた。他のことは何もしたくなかった。何を食べても砂を食べているようだったし、世界は灰色だった。ただ、語学の勉強をしていれば時間が過ぎてくれた。気づくと何年勉強しても越えられなかったTOEICの壁があっさりと抜けてたし、何年もマンツーマンレッスンに通っても全く話せなかったのに、旅行して列車のコンパートメントで乗り合わせた乗客とたどたどしく会話したり、電話でチケットの手配が出来る程には英会話も上達していた。

というわけで、失恋の癒す一番の方法は語学の勉強だと、自信をもっておすすめする。

 

話を戻す。

手元にあったこの映画の原作を読んでみようとパラっとめくると、そこには冒頭から、結婚から逃げ出したくてたまらない主人公の独白があった。

「これ以上、結婚生活を続けたくない。この大きな家に住みたくない。赤ん坊なんて欲しくない。」

そう、主人公は「産みたくない女」なのだ。

私がこの映画に共感したもう一つのパートがこれだった。

映画の中では大親友が子供を産んでも、自分は欲しくないということを嫌というほど実感させられる様子が描かれていた。

この映画、男性にも受けなかったが、ひょっとして大多数の女性にも受けなかったのでは?

ただ、イタリアで美味しいイタリア料理を食べて、ハンサムなイタリア人家庭教師といちゃいちゃして、インドでヨガして、タイで占いして、と、一見女子の好物をこれでもかと詰め込んでいるのだが、多分一番根本の部分、「で、なんで離婚したの?」というところで、おそらく大多数の女子の共感が得られなかったはずだ。

 

でも私はわかる。

もうこの年になると共感は少し鈍くなってしまったけど、あの頃の私には痛いほど主人公の気持ちがわかった。

結婚したくない、自由でいたい、子供は欲しくない。

子供が欲しくないという女がわがままだと叩かれるのも仕方ないと思える。

しかしこれだけはっきりと自己主張してくれる女性がいて、またその本がそれなりにベストセラーになり、ジュリア・ロバーツ主演で映画化までされるのだから、世界には私たちのような女が一定数いるのだなと、ちょっと安心したりした。

 

もう一度じっくり、原作を読み返してみることにしよう。

 

草刈民代

草刈民代が好きだ。

彼女はアーティスティックな大人顔なので、加齢が美貌においてさほどマイナスの要素にならない。

さらにピンと背筋の伸びた雰囲気と、女王様のような気位の高さが、トータルで彼女をとても魅力的な存在に仕上げている。

日本人には珍しい、歳をとるほどに美しくなるタイプだと思う。

 

草刈民代と周防監督のおしどり夫婦ぶりは、テレビで観ているこちらも幸せな気持ちになるくらい、素敵だ。

周防監督にとって、民ちゃんは、今でも女神のような存在なんだなぁとキュンキュンする。

 

そんな周防監督と民ちゃんの間には当然子供がいない。どうやら選択的子ナシのようだ。

でも監督は子供が大好きで、草刈民代の姪っ子を娘のように可愛がっていると、以前番組で草刈民代が話していた。

 

自分の兄弟の子供だったら、いくら夫が可愛がっても気にならないだろうな。

自分自身がとても可愛いと思っている存在を同じように愛してくれるのは嬉しいに違いない。

 

しかし夫の兄弟の子供となるとどうだろうか。

私なら、まるで「自分の家族」だけを大切にしているように感じてしまう。

そこに私はいないという、血の疎外を感じる。

そんな意味は一ミリもないとわかっていても。それは彼の意識の問題ではなく、本能の行動だから、余計に私はそれに傷つくだろう。

話がずれてしまった。

 

ところで、こういう女王様気質の人でも、私のように、愛する男の遺伝子を残してあげられなかったことへの罪悪感で悩んだりするのだろうか。

私はとてもそれが知りたい。

悩まないのだとしたら、悩まないでいられる強さもまた、女王様になるための資質なのかもしれないと思う。

支配者とは、下僕たちを踏みつけにして気高く立つものだから。