2017-01-01から1年間の記事一覧

松尾スズキの嫁問題

先日、ある雑誌の書評欄で松尾スズキの新刊のことを知った。 昔、ロッキングオン(ジャパンだったかも)で連載してた「この日本人に学びたい」という本が大好きで、何回読んでも涙が出るほど可笑しかった。当時、松尾スズキのこの本と、リリー・フランキーの…

マクロンの嫁とオトナの国フランス幻想

最近、フランス女性は何ちゃらみたいな本を立て続けに読んでいる。 このフランス女性は何ちゃら本で、毎回、必ず出てくるエピソードが、フランスでは女性を年齢で判断しない、むしろ、内面が魅力的な女性は歳を重ねるほどに美しくなるし、男性にもモテる、と…

ダイアン・キートン

ダイアン・キートン。 正直、彼女がここまで生き残る女優になるとは全く想像していなかった。 私が彼女を最初に意識したのはもちろん「アニー・ホール」だったわけだが、それ以上に何度も観た作品は、同じ年に公開された「ミスター・グッドバーを探して」だ…

「傘をひらいて、空を」

kasasora.hatenablog.com 昔から好きなブログ。はてなダイアリー時代から読んでいる。 こんなに沢山の物語を紡ぐことができるなんて、しかも全てのストーリーにリアリティがあるのだ。 どこか高いところから、世界中を見下ろしているかのように。 作者の知性…

生まれても死んでも悲しい

知人に子供が出来たことを知る。今の世の中、さして親しくない人の近況も、Facebookがあれば家族以上の速さと詳細さで耳に届く。 結婚して20年くらいずっと子供がいなかったから、てっきり子供をつくらない主義なのか、不妊なのだろうと思っていた。 自分達…

小倉千加子

最近の小倉千加子は何をしているのだろう。 これといった記事があまり出てこない。しかし自治体などに呼ばれて講師などしている様子は伺える。お元気そうで何よりである。 先日図書館で、彼女の最も新しい単著「醤油と薔薇の日々」を見かけて、久しぶりに彼…

森瑤子

思ったより誰にも読まれないということがわかったので、安心して書き捨てることにした。 先日ふと森瑤子のことが気になって調べたのだが、今や「もりようこ」と入力してもAmazonにもGoogleにも検索候補に「森瑤子」と出てこないくらい、森瑤子は世の中から完…

たまもの

結婚して早2年。ようやく結婚生活にも慣れてきました。結婚によって得たもの、失ったもの、色々ありますが、得たものはおいおいとして、失ったものの中で最も大きく残念なのは、言わずもがな、自分の時間。もっとカッコつけて言えば、内省の時間。文学の時間…