草刈民代

草刈民代が好きだ。

彼女はアーティスティックな大人顔なので、加齢が美貌においてさほどマイナスの要素にならない。

さらにピンと背筋の伸びた雰囲気と、女王様のような気位の高さが、トータルで彼女をとても魅力的な存在に仕上げている。

日本人には珍しい、歳をとるほどに美しくなるタイプだと思う。

 

草刈民代と周防監督のおしどり夫婦ぶりは、テレビで観ているこちらも幸せな気持ちになるくらい、素敵だ。

周防監督にとって、民ちゃんは、今でも女神のような存在なんだなぁとキュンキュンする。

 

そんな周防監督と民ちゃんの間には当然子供がいない。どうやら選択的子ナシのようだ。

でも監督は子供が大好きで、草刈民代の姪っ子を娘のように可愛がっていると、以前番組で草刈民代が話していた。

 

自分の兄弟の子供だったら、いくら夫が可愛がっても気にならないだろうな。

自分自身がとても可愛いと思っている存在を同じように愛してくれるのは嬉しいに違いない。

 

しかし夫の兄弟の子供となるとどうだろうか。

私なら、まるで「自分の家族」だけを大切にしているように感じてしまう。

そこに私はいないという、血の疎外を感じる。

そんな意味は一ミリもないとわかっていても。それは彼の意識の問題ではなく、本能の行動だから、余計に私はそれに傷つくだろう。

話がずれてしまった。

 

ところで、こういう女王様気質の人でも、私のように、愛する男の遺伝子を残してあげられなかったことへの罪悪感で悩んだりするのだろうか。

私はとてもそれが知りたい。

悩まないのだとしたら、悩まないでいられる強さもまた、女王様になるための資質なのかもしれないと思う。

支配者とは、下僕たちを踏みつけにして気高く立つものだから。