コロナの副作用

週末から夫が喉の痛みと頭痛を訴え微熱がある。微熱は1日で引いたようだが、コロナでないと断言できない状況では、コロナであるという前提で看護するしかない。
そこで、夫がトイレに入れば除菌、冷蔵庫を開ければ除菌、ドアを開ければ除菌、と後ろをついて歩き回ることになり、それだけで疲弊して免疫力も下がりまくりである。
一方の夫は夫で、コロナと決まった訳でもないのにバイ菌扱いされ、寝室にも寄り付かない妻に非常に腹を立てておるし、その気持ちもわからなくはない。
そうはいっても、腹を立てる夫に対して、お前が不用意な行動をするからこんなことになってんだろ!と妻のイライラは益々高まる。
妻はこれまで細心の注意を払って、人混みを避け、ランチもコンビニ弁当で済ませ、満員電車を避けるために朝早く起き、夜もまっすぐ家に帰り、スポーツジムも諦め、習い事もお休みして全てを犠牲にして生活してきた。
なのに夫は何度か飲み会に参加し、実家の家族と外食し、極め付けは妻の助言も聞かず花粉症で内科を受診し、隣に酷い咳をして熱が39度もある患者が座っていたとか呑気に報告してくる有様だったのだ。ここに置いて妻の怒りは頂点に達していたところに、この発熱騒ぎである。

多分、潔癖さという点においては男女差があり、往々にして女性の方が潔癖で、病気に対する感度も高い。よって我が家で起こっているのと同様の事象が日本中の家庭で発生しているのではなかろうか。

コロナのPCR検査は確度が低い上に医療機関を混乱させるので多くに実施しないと言われているが、検査をしないことで家庭や社会の不安を却って増長させている。検査で陰性でも安心できませんよという注意をしながら実施する方が余程、社会的には有用なのではないかと思うのだがどうだろうか。