一発逆転?
「STORY」の罪な記事について触れた昨日の今日、私の半径5メートル以内を衝撃的なニュースが駆け回った。
同い年の女性が自然妊娠したというのだ。
アラフィフでの自然妊娠。
きっとあるんだろう、確かに統計的な数値としては見たことある、でも本当にあり得るなんて、思わなかった。
そうか・・・。
夫には話せないな、と思った。
つい先日、夫の兄妹の子供の子守に付き合わされて精神が疲弊しつくして、涙が止まらない1日だったというのに、続けざまにこれか。
どこまでも罰し続けられるように感じてしまう。
私は一生この罪悪感と共に生きていかなければいけないのか。
シェリル・サンドバーグの「オプションB」の中に、苦悩からの立ち直りを妨げる「3つのP」というものが紹介されていた。
自責化(Personalization)
普遍化(Pervasiveness)
永続化(Permanence)
子供が出来なかった(あえて過去形にする。私の知人にミラクルが起きたとしても、私に起きるという確率が上昇する訳ではない。)ことは、自分の責任だと思ってしまう。
本当は誰の責任なのかはわからない。
適切なタイミングを逃したという意味では、夫の責任も半分くらいはあると私は言いたいけれども、一般的に、妊娠できないのは女性の責任にされてしまうし、特に母体の条件(年齢)が悪ければ猶更である。
何より自分がそう感じていて、その気持ちをコントロールできない。
私が身を引いて、彼が誰か別の若い女性と結婚して子供を持つことがどれほど彼の人生を幸せにするだろうかと考えると、そうしなければいけないのだと思い、同時に、彼を失うことは私の残りの人生を失うこととほぼ同義だと思う。
・・・八方塞がり。
普段はそれを考えないようにしているし、忙しい日々の中ではありがたいことに忘れていられる時間の方が長いのだけど、何かきっかけがあるとその感情が津波のように押し寄せてきて、一気に飲み込まれる。
時間が解決するという人も多いが、いったいどれほどの時間が必要なのだろうか。
OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び
- 作者: シェリル・サンドバーグ,アダム・グラント,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/07/20
- メディア: 単行本
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ところで、何か慰めが欲しくて、ネットの海をさまよっているとMarisolのサイトで「じゃない側の女」という連載小説を読む。
小説としてはかなりダメな部類の、主人公や登場人物が内面を全部語ってしまう、マンガみたいな小説なのだけど、そこで吐き出される感情はなかなかリアルで、つい泣いてしまう。
特に晩婚したけどすぐ離婚してしまった女性や、子供がいない女性の話は、きっとどこかにモデルがいるか、アンケートやリサーチ結果などから抽出されたコメントを元にしているのか、はたまた作者自身がそう感じているとしか思えない、本音に近いセリフが多くて、あぁみんなこんな風に感じるんだ、私だけじゃないんだって、少しだけ慰められた。