作詞家の女(ひと)

退職して、有り余る老後の時間を何に使うかはひとそれぞれ。
若かりし青春時代を振り返り、まだまだ衰えない知識欲で、その頃は言語化できなかった魅力を埋めて反芻していく、そんなブログに出会った。
その中にたまたま麻生圭子についての記事があがっていた。つくづくこの人とは趣味が合うのである。
私が彼女を明確に認識したのは、ワイドショーに出ずっぱりの売れっ子だった彼女が、当時としては「晩婚」して京都に引っ越したというニュースからだったように思う。
美人作詞家、人気コメンテーターというだけでも羨望なのに、結婚相手は大学教員、京大出身の建築家。私のツボをつきまくるエピソード満載。
しかも、京都で始めた新生活は町屋暮らし。その感性を遺憾なく発揮して、京都に住む外人のような素敵なインテリア、ライフスタイル。今思えばスローライフの走りである。なかなか随分早かった。
しかしふと気づくと著書も目にすることがなくなって早十数年…。

そんな彼女も子供はいない。一時はロンドンに移住したりもしたようだ。57歳で海外移住なんて、なんてバイタリティ。
町屋暮らしは辟易して、今は滋賀の琵琶湖畔暮らし。古い会社の保養施設を改装、大きな窓に囲まれた、まるでここはニューハンプシャー?とでもいうような素敵な暮らしぶりである。あの雑誌、このWEBマガジン、彼女のこと、もっと取り上げた方が良いんじゃない?

作詞家といえば、安井かずみも、阿木燿子も、この麻生圭子も子供に恵まれなかった。
来生えつこは結婚されてるのでどうなんだろう?
私の作詞家の例が完全に昭和で止まってるのもどうかと思うけど。