キャリー・ブラッドショーの選択

SATC2はキャリーが無事にMr.Bigと結婚して2年目の物語だ。
以前一度観ているはずなのだが、その時は全く印象に残らず。
Gyaoの無料配信でたまたま発見して観始めたら、主人公達がみなそれなりに歳をとり、あのサマンサに至っては更年期真っ最中という設定だ。
世界中の女性達がこの物語に夢中になったのは、別にファッションがどうとかいう問題じゃない。
女性達が大なり小なり直面する問題を、デフォルメして、華やかに、キュートにして、最後は笑いにしてしまうという底抜けの明るさ、ポジティブさ、そして優しさにあるのだと思う。

この作品の中でも子なしはテーマの一つになっている。
ドラマの中ではど直球に、なかなか子宝が授からないシャーロットの選択を描いていた。
シャーロットはその後、映画版で、よくありがちな不妊治療をやめた途端に自然妊娠、というハッピーな結末が用意されている。不妊治療女性の理想形というところだろうか。
そして今回は、キャリーに本当に子供を持たないの?という質問が繰り返しなされる。
もちろんキャリーは年齢的には妊娠はかなり厳しそうなのだが、そこはアメリカ、代理母でも養子でも何でも選択できる。
彼女達がどういう結論を出すのか、結構緊張しながら観ていたのだが、彼女は、子供を持つことについては何度も話し合ったけど、持たないという結論にした、と、元彼のジョーダンに告白する。
最後にキャリーは普通の女性じゃないから、と言ってMr.Bigは彼女にブラックダイヤモンドをプレゼントする。
結局、SATCの4人の中で、伝統的な結婚をして子供を持つのは2人、結婚しても子供を持たないのが1人、独身主義が1人という、現代の都会に生きる女性の見本のような構成となっている。

彼女達が歳をとったとき、どんな風になっているのか、私は是非続編を観てみたい。きっと新しい後期高齢者像があるに違いない。

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