ミッドナイト・イン・パリ
基本的にウディ・アレンの映画は好きな部類なのだけど、彼のお得意のファンタジーものはちょっと苦手。(「カイロの紫のバラ」とか「アリス」とか)
この作品もそっち側なのでちょっと敬遠してて、ちょっと観て途中でやめてたのかな。
それがAmazon Primeでもうすぐ見放題終了になってしまうということに気づいて、もう一度ちゃんと観直してみました。
(大好きなブルージャズミンも終了だなんて大ショック!)
そしたら、これってヘミングウェイの「移動祝祭日」へのオマージュだったのね。
最初にこれを観たときはまだヘミングウェイを読んでいなかったのでわからなかったのですが、その順番で観るととても面白かったです。
やっぱりウディ・アレンの映画が好きっていうくらいなら、ちゃんと西洋人の基礎的教養を押さえておかないと全然意味ないのね。全く映画の内容を理解してないってことだから。むしろフェイクを晒して恥ずかしいって感じですなぁ。
大好きな「ブルージャズミン」も実は「欲望という名の電車」へのオマージュだったらしいのですが、これも観たことないんだよね・・・。
この頃、ウディ・アレンはヨーロッパ各地で観光映画みたいなのを撮ってて、この作品も、出だしに美しいパリの街並みを延々と映し出しており、自分が旅したときのことを思い出してうっとりしてしまいました。あぁもう一度、いや、あと何度でも訪れたい。
あと、主人公の婚約者がレイチェル・マクアダムス。
私はこれまで何作かレイチェル・マクアダムスの作品を観てきたんですけど(「きみに読む物語」「恋とニュースのつくり方」とこの作品)、それまで彼女のことを全く意識していなかっというか、なんとなく田舎くさい顔の子だな、くらいの印象しかなかったのですが、「アバウト・タイム」という映画で、作品が良かったからだと思うのですが、どんどん可愛く見えてきて、すっかりファンになってしまいました。
なのでこの作品を観返したときに「あ!レイチェル・マクアダムスだったのか!」と再発見。
しかし彼女っててっきりイギリス人だと思ってたのですが(「アバウト・タイム」の印象が強すぎて)、カナダ人だったのね・・・。
この作品の中ではしっかり(ちょっとおつむが軽い感じの)アメリカ娘になりきってます。
ちなみに作品については、このレビューが的確でした。
- 作者: アーネストヘミングウェイ,Ernest Hemingway,高見浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/01/28
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